生活困窮者支援 りぼん @町田

こんにちは。町田市在住の生活相談員、田中のり子です。
昨年の新型コロナ感染症拡大以降、テノハシは急激にてんてこまいの忙しさとなり
ました。そんな中、清野さんより
「町田から SOS が入っているよ」「保護申請を2度したが断られてしまった」と。
同じ頃、他の団体にも町田の生活保護申請時に水際作戦にあってしまったとの相談
が入っているとの情報が入っており、事実関係を問い合わせたところ、きちんと対
応しているとの回答を受けていたところでした。
町田の路上からの声がこんなに耳に入ったことは初めてのことです。
路上にいた女性の対応に向かい、窓口での対応に驚いたこと、重い精神疾患を抱え
る方の対応は、一人では大変であると感じたことがきっかけとなり、町田で支援団
体「りぼん」を立ち上げることに。
仲間とともに町田の街を回ってみてすぐに、町田にも長年路上生活をしている方々
がいることに気づかされました。意識しなければ見えてこなかったことです。最初
のうちは警戒されるだろうと予測しましたが、やはりその通り。しかしこれも地道
に続ければこそ、数年続けてみようと。支えてくれたメンバーのおかげで、今では
すっかり常連として親しく、楽しみに顔を出してくださる方が増えました。
さし迫った相談も増えてきました。どこか山奥にでも行って野垂れ死のうと思って
いました、管理費の高い無料低額施設から出られるとは思っていませんでした、な
どの声。路上からだけでなく、家にはいても貧窮してギリギリの状態まで我慢して
しまっている女性達からの相談、すでに生活保護受給中だが住まいのことで大変困
っている方々からの相談におわれています。
これまでにテノハシで学んできた貴重な経験をフル活用です。必要に応じて、テノ
ハシで受けた相談をりぼんへ、りぼんに入った SOS をテノハシへとマッチングさせ
ることもできるようになっています。大変有効な二足わらじ。それにしてもまさか
こんなことになるとはまったく思いもよらないことでした…。

町田にもシェルターが必要かもしれません。今は
近隣の団体を駆け回り頼み込んでいます。どこも満室の時は途方にくれます。その
うち、なんとかできたなら!

この記事を書いた人

田中 のり子

生活相談員。
東京・町田を中心に活動する「生活困窮者支援りぼん」の代表。