シンポジウム 「負けるな! 新聞奨学生」 参加のお願い
私たちはこのたび、
新聞配達をしながら奨学金を得て勉学に励む「新聞奨学生」たちの
日常の苦労や悩みについて語り合うシンポジウム
「負けるな! 新聞奨学生」を、下記の通り開催いたします。
新聞奨学生の制度は、希望する学生さんを各新聞社の奨学会が募集し、
奨学金を支給し
ながら傘下の新聞販売店で働いてもらうという形で、
全国紙や一部の地方紙では長い歴史を持っています。
経済的な事情を抱える家庭のお子さんの大学・専門学校への
進学を支援するという社会的意義はありますが、
配属される新聞販売店によっては
過酷な労働で勉強時間が十分確保できないケースもあります。
さらに、一部の販売店ではパワハラ、賃金不払い、
労災事故などによって学業中断に追い込まれたり、
新聞社がトラブルの全責任を販売店に押し付けて奨学生を切り捨てるなど、
大きな社会問題となっております。
その実態は、すべてが明らかになっているわけではなく、
表面化したものは、ほんの「氷山の一角」ともいわれます。
現在、新聞労連が解決を求めている「産経新聞奨学生事件」も、その一例です。
こうした新聞奨学生制度が抱える、さまざまな問題について
情報交換・意見交換することを通して、
より良い制度のあり方を探り、雨の日も風の日も頑張る新聞奨学生たちに
エールを送る催しにしたいと考えております。
ぜひとも、皆さまのご参加をいただけますよう、お願い申し上げます。
◇産経新聞奨学生事件◇
青森県出身のSさんは2010年春、
産経奨学生として東京都内の販売店に配属。
事前説明と違う長時間労働や厳しい集金ノルマを課され、
未集金分は自腹で立替えを迫られた。
やむなく学費を立替えに回し、サラ金からも借金。
残業代の不払い、店長の暴言などもあり、心身とも疲れ果て、
12年2月に自殺を考え失踪。
1カ月後に保護された。大学は学費未納で除籍された。
シンポジウム「負けるな!新聞奨学生~発行本社の責任逃れを許さない」
第1部 労働相談の現場から
出演者:NPO法人POSSE代表 今野晴貴氏
新聞奨学生SOSネットワーク 村澤潤平氏
第2部 ある新聞奨学生の災難
産経新聞奨学生パワハラ解雇事件と
「新聞奨学生制度に対する提言と要求」について
第3部 会場からの質問・発言
■日時:7月6日(日)開場13:00 開始13:30 終了16:45
■場所:全水道会館5階「中会議室」東京都文京区本郷1-4-1 電話03-3816-4196
地下鉄三田線「水道橋」駅A1出口から徒歩1分
JR「水道橋」駅東口から徒歩2分
■参加費:無料
■主催:日本新聞労働組合連合(新聞労連)、新聞労連東京地連、新聞通信合同ユニオン
■問合せ先:日本新聞労働組合連合 TEL03-5842-2201 FAX03-5842-2250(担当 加藤)
以上です。
事務局