人権研修会

 もやいの稲葉さんとともに、都内s区の人権研修会「路上生活者の実情と人権に関する理解」で話をしてきました。
 集まったのは、主に小中学校の先生60人弱。暑いさなかに研修ご苦労様です。
 私も午前中はプール指導だったので、実はかなり眠くて・・・。
 稲葉さんの講演中に寝てしまったらどうしよう・・・
 
 稲葉さんは「社会の変化で、大量の貧困層が生み出されている。路上生活者に、その気になれば仕事はあるはずだ、とか、怠け者なんだとか、いう人が多いけれど、これは個人の問題ではなく、社会の問題として認識すべきだ」という話を、これまでになく熱っぽく語ってくれました。おかげで眠気も吹っ飛んで。
 
 続いて私が、「どうしてホームレスのことなんか授業で取り上げなきゃいけないんだ?」と思っているだろう多くの先生に「一つは日本の社会の姿を知るためです。そしてもっと緊急の課題として、児童生徒をホームレス襲撃事件の加害者にしないためです」という話をしました。
 どうして自分が路上生活者問題の授業をしたか、どんな教材を使ったらいいか、失敗してはいけないポイントはどこか・・・などなど。皆さん熱心に聞いてくれました。
 でも、一番お願いしたいのは、学校で実際の授業をしてくれることなんですよね。

 最後に「実は、この区での路上生活者問題についての人権研修会はもう3回目なのですが、それがきっかけで学校で路上生活者問題の授業が行われたというのは何件くらいありましたか」と稲葉さんにわざと聞きました。答えは「ゼロです」。多くの先生が苦笑いしていました。稲葉さんがいつになく気合いが入っていたのもその寂しい現状があるからです。
 あなたが区で最初の実践者になるかもしれません。このブログを読んでくれた先生、簡単なものでもいいのです。ぜひぜひ授業実践に取り組んでください。
 そして、できたら「ホームレス問題の授業作り全国ネット」にも参加してください。よろしく。

 事務局 s

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