今日もとてもよく晴れた気持ちのいい日でしたね。
越冬活動3日目で、今日は大晦日。
ステキなことがたくさんありました。
今日の作業は、
1,大晦日のスペシャルメニュー=温かいそばと五目炊き込みご飯作り
2、昨日に引き続いて3時から衣類の配布
3,明日、皆さんにお配りするお年玉袋の袋詰め
4,明日の餅つき準備
5,1時から針灸班の治療活動
6,4時から医療班の健康相談と、福祉行動班の生活相談
7,5時から、Erijinaの公園ライブ
8,夜9時からの夜回り+おにぎり配り
9,大晦日スペシャルとして、今夜だけは一晩中空いてる駅構内の深夜夜回り(午前1時・4時)
これだけありました。
全て書いているとすぐに年が明けてしまうので、
「それぞれの担当がみんながんばった」と言うことだけ報告して、
その中でも特にうれしかったことだけ3つ。
日が落ちて、風の冷たさが身にしみる5時過ぎに、
越冬恒例の「大晦日:Erijinaスペシャルライブ」を行いました。
ボーカルのEriさんとギターのUgaさんのアコースティックユニット。
6時からの配食を待つおじさん・おばさん達の前に立って、
「上を向いて歩こう」から入りました。
寒さに震えている皆さんの中からも、自然に拍手が。
その後に、オリジナルを4曲。
孤独について・生きることについて、
二人が今日のために一生懸命選んでくれた歌が
皆さんの心にしみていったのがわかります。
どんどん長くなる人々の列のあちこちから、二人に拍手が起こりました。
Eriさんは北の国の妖精みたいに可愛くて、歌声は高く澄み、
Ugaさんのギターは高く低く、寒風を突き抜けてみんなの心に響きました。
最後に「見上げてごらん夜の星を」
見上げれば、サンシャインの上にシリウスと半月。
終わったときに,おじさん達の中から「ありがとう!」の声がかかりました。
「いろいろなところでライブをするけれど、ここは特別。
歌わせてもらえて本当にうれしい。
また来年も呼んでもらえたら来ます!!」と、感想を聞かれたEriさん。
続いて感想を聞かれたUgaさんが口ごもると,会場からは「がんばれ!」のコール。
とっても寒かったのにとっても暖かくなった公園ライブでした。
そしてその後に、お待ちかねの配食。
熱々の年越しそばにはネギ・椎茸・わかめ・なるとをトッピング。
そしてアルファ米の五目炊き込みご飯。
「ありがとう」「うれしいねえ」
「温かいそばがうれしいねえ」
「縁起モンだからね、そばをもう一杯ちょうだい」
「このご飯、本当においしいねえ。みんなで作ったの?」
(すいません、お湯かけただけです)
約220人の方々に喜んでいただきました。
最後に、
今回初参加のボランティアさんが集まっていたところを通りかかったら、
「はいちょっと待って、万歳するよ」??
「せーの、バンザーイ・バンザーイ・バンザーイ」
何の万歳ですか、と聞いたら、
「N村さんが就職決まったんだって!!」
N村さんは越冬初日にいらした方です。
最近、会社が倒産して社長は夜逃げ。賃金未払いで路頭に迷い、
憔悴しきった顔で生活相談に来られました。
本当にやつれきっていたのですが、
やることがないんだったら一緒に炊き出しをやりませんかと誘ったところ、
OKしてくれたので、一緒に作業をやってくれることになりました。
小3のAちゃんと夜回りをして、「うまい棒にはなんと納豆味があるんだよ」なんてたわいもない話で盛り上がったり。
作業がてきぱきしているのでみんなに頼られたりしているうちに、
どんどん表情が明るくなって、みんなの噂になるほどでした。
そして今日、勇気をふるって、面識のある元請け会社の社長に電話したら
「バカヤロー、何でもっと早く連絡しなかったんだ!!」
と怒られて、年明けから来い、と言うことになったんだそうです。
そのときの元気な声と表情は、2日前とは全く別人でした。
この場はそんなたいしたことはできないけれど、
でも、ささやかだけど、この場に集まってきた人たちのパワーで
こんな事も起きるんだと、あらためてこの場の大切さを思いました。
by s