ふとした出会いから、おにぎりの具材をたくさん送ってくださった方がありまして、
先週に引き続き、いろとりどりの、美味しそうなおにぎりが出来上がっています。
おにぎりは、にぎる人によってかたちが様々です。
にっこりほほえんでいるような、まあるいかたちのおにぎりをつくるOさん。
もらいに来た人がびっくりして喜ぶくらいとにかくできるだけ大きいおにぎりをつくろうとするMIくん。
もらいはぐれる人が無いように、と時間いっぱい作ろうとするMUくん。
カラフルな、幸せの形です。
「ここは、おにぎりが大きいからもらいに来るんだよ。」という声があるそうです。
それぞれに、一日のお仕事やお勉強を終えて、いろんな仲間がこうして集まり
もらいに来る方のことを想いながら、あったかい気持ちになれるひと時をとても大切に
思っています。
「おにぎりなんて配るから働かなくなる」とかそんな声がよく聞かれます。
でも、路上で生活することは、お金が無いということは、どれだけ過酷なことなのか
自分でも体験してみなければ分からない辛さがあります。
皆さんの働きたくても働けない辛さをリアルに伝えられたらいいのに、と思います。
食べなければ、生きていけないし、生きていくことが出来なければ、働けません。
社会から蹴落とされ、その先ではぞんざいに扱われたり、ゴミのように扱われたり、
身体を休め心を休め、たいした栄養がとれないならば、
心も身体もぼろぼろになっていきます。
昨日の夜回りでは、路上に出てきたばっかり、という方にお会いしました。
駅に座り込んでいたのですが、こういった新人さんに毎週のようにお会いします。
首を切られてしまった、
病気になってしまった、
年齢制限で雇われなくなった・・
こうも簡単にドロップアウトしてしまうという社会に危機感を感じています。
週1回、たった1個のおにぎりでは、皆が楽できるほどの力にはとうていなり得ません。
けれども、毎週顔を合わせること、何でもお話できること、
あったかいおにぎり、が、
こんな殺伐とした現状に、何かしらのうるおいとなるならば。
そしてこんな場から次につながっていくようです。
(TENOHASIはいろんな人がいろんな思いで活動しています。)
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