越冬最終日

越冬最終日です。 今日は、立教大学大学院「21世紀社会デザイン研究学科」の石川先生ゼミ(ボランティアネットワーク論)のよりのプレゼントで、甘酒をみなさんに振舞いました。ゼミ生の方も、20kgの酒糟を運んできてくださったり、甘酒作りを最後まで手伝ってくださいました。

熱々の甘酒は湯気が立ち昇るのを見ているだけで、ホカホカした気分になり、とても楽しく作りました。
炊き出しにお集まりいただく全員分の酒糟は、なかなか用意しにくく、こんな特別な機会を与えてくださったことに心から感謝いたします。
この酒糟はインフルエンザで当日はいらっしゃれなかった先生が、かなり前から手配してくださったものでした。酒造メーカーの非常に良質な酒糟で、味付け以前にこの酒糟のお陰で、おいしい甘酒を作ることができました。

酒糟がたくさんありましたので、濃ゆ~い甘酒を作ることができました。
皆さん寒い中お待ちいただくこと、また今回が越冬の最後の配食ということで、体が芯から温まるようにとしょうがをきかせた味付けにいたしました。

甘酒は、大量の酒粕をまず小さめにちぎってお湯に溶かしてみましたが、とけ切れず、大きなサイズのざるでこしてつくりました。栄養士さんの卵さんのアイディアだったのですが、この機転の利いた対応がなければ、ダマばかりの甘酒になっていたと思います。

医療相談会では、紹介状8名。ほかに、生活相談とうの方をふくめて、4日以降の福祉行動では14名の方が路上から脱することが出来ました。寮に入って通院されることになったり、「緊急一次保護センター」に入ったり(のちに自立支援センターご希望)です。

さて、今日は、飛び入り参加でフルートの演奏がありました。フルート演奏をしてくれた方は、「初心者なんです」と言っていましたが、「お正月」など、馴染み深い演奏があると、炊き出しの列にならぶみなさんから大合唱がおこり、拍手喝采、すっかり場に溶け込んで、フルートのミニ・コンサートはあたたかい一体感で満ちていました。
音楽っていいですね。

また、今日は、12月30日に余った衣類と、そのあとに現場に持ってきてくださった衣類、そして、残っている毛布30枚くらいをお配りしました。衣類は、コート・ジャンパー類は、すぐになくなり、あんなに大量にあったものも、少しの婦人服や夏物をのこして、すべてなくなりました。また、毛布も全部なくなりました。

夜回りの際には、「寝る場所がなくて困っている。保護してほしい」と、からだも随分衰弱している女性にお会いし、この方を翌日「女性相談」窓口にご案内して、保護してもらいました。

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