今日は、「福祉行動」の日でした。あまりなじみのない言葉だと思いますが、福祉行動とは、医療相談会などで相談があった方の、区役所での保護申請に立ち会うことを指しています。
具体的には、たとえば昨日は、医療相談会でお医者さんに診察をしてもらったときに、「この方は病院に行く必要がある」と医師が判断した際は、医師が「病院での精査が必要 とか、要治療」として、その旨紹介状を書きます。
わたしたちの医療相談会は、土曜日ですので、翌月曜日にボランティアと紹介状をもらった方で待ち合わせをし、一緒に生活保護課に行きます。そして、病院に行けるよう、また継続治療が必要な方には宿泊所に保護してもらえるよう相談します。その相談がスムーズに進むようにわたしたちはその場に立ち会います。
保護の仕組みを知っている方は決して多くないこと、また保護してほしいという意志をうまく伝えられない方もすくなくないという現状があります。
また、以前に同じ区で保護を受けていたけれど何らかの事情があり保護が廃止となっている方が、保護を断られるということもあります。その場合どうしたらいいのかということを一緒に考えます。
今回は、血圧が220/130あるという方、70歳代で、皮膚疾患とめまいが酷い、という方がいらっしゃいました。おふたりともすぐに病院に行くことになりましたが、病院の対応はあっけないものでした。特に70歳代の方のめまいについて、血液検査で異常が認められない、ということが分かると、その医師は「乞食をやめれば治りますよ」と冷たく言い放ったといういこと。
もちろんきちんとした対応をしてくださる医師もいらっしゃいますが、今回の冷たい対応には背筋も凍るような思いをしたものでした。