2024年8月24日 炊き出しボランティア活動日記

あかねさん

今回炊き出しに参加させていただいて、普段考えていたことや勉強した考えなどを、実際的に確認できることができて本当にありがたく思っています。 ボランティアの最初に清野さんの、レクチャーを受けさせていただいて貴重なお話しをたくさん聞かせてもらいました。特に、学生たちがホームレスの人にインタビューをしてその感想文を書いた話がホームレスのイメージやバックボーンを理解する事につながっていて、とても印象にのこりました。他人の事情や心を想像することが子どもたちの情操教育に大切なのではないかと思っていましたが考えが深まりました。また、本来セーフティネットであるべき福祉事務所の非人道的な対応や、無料低額宿泊所の存在も私は知らなかったのですごく物理的につらい状況に置かれている人たちがいることを知りました。 私自身も軽度の自閉症であり、親との折り合いが悪かったり親を頼らないで生きて行きたいという思いや生活も豊かではないことや集団でのコミュニティが苦手なことから、 何をする気力も出なくなったけど自殺は怖くてできないような心の状況になったときに、働けず自分の家賃や生活費用を稼げなくなってしまい自分がいつホームレス状態になるかわからないと思っていたので、今はお金を稼げて住む家があるけれど、ホームレス状態の、自分が自立できない状況になることは、生きていて誰にでもある事で、その人が悪かったり自業自得だとかいう訳ではないのだと思っていました。 それでも、実際にホームレス状態の方や貧困困状態にあり炊き出しに並ぶ人たちのイメージが今まで生きてきたなかで、周囲の人たちの反応や大人の反応など(また自分自身の怖いという気持ち)からその存在を見ないようにしてきた人たちあったので近くでコミュニケーションをとるのがこわいという気持ちは実際にありました。 しかし、炊き出しの際に目を見ておじぎをしてパンを渡すという事をしていたのですが、ほとんどの方がおじぎを返して(そして4割くらいのかたがありがとうなどといってくれたこと)くれたことが強く印象に残っていて、作業が終わった後のホームレス状態の方を見る気持ちは、以前とは全くちがうものになっていて世の中に理解のできない怖い人だと思っていた存在がひとつなくなった(誤解がとけた)気がしました。(もちろん、その人たちと話したり深く知ったりしたという事ではないので美化してしまっている部分はあるのかもしれません) 臨床心理の勉強をしていて、資格をとり将来心理の仕事につきたいと思っているので、ほんの一歩ではありますが普段関わることのない人と関わり自分の理解の確認ができたことと、今余裕のない状態の人の援助に少しでもほんの力になれたということに本当に参加してよかったと感じています。 このような場に参加させていただき本当にありがとうございました、大学院の試験が間近にせまっているのであまり今年は参加できなくなってしまうかもしれませんが、来年はたくさん参加させていただけることができたらありがたいと思っています。

吉田さん

ホームレス状態にある方、また生活困窮の状態にある方々と直接関わったことが今までなかったため、とても貴重な経験をさせていただきました。私は大学で社会福祉学科に所属し、貧困や公的扶助について学んでいますが、座学だけでは得られない利用者さんの姿や活動を支える方たちの様子を目で見て学ぶことができました。配食係として間近で利用者さんと関わってみて、にこやかでおおらかな方やエネルギッシュな方、若い方や外国の方など、想像していたよりも多くの多様な方たちと出会うことができ、世の中が抱える生活困窮者へのイメージとの違いを実感しました。もし時間があったら、一人一人とお話してみたかったです。 また、様々な方との繋がりや協力が、炊き出し等の活動を支えていることも知ることができました。ボランティアとして意欲的に自分にできることに目を向け、すべての人にとって生きやすい社会へと繋がるよう、今後も尽力していきたいと感じました。

リンゴさん

今回のボランティア参加でやはり自分の肌で目で物事を感じるということは大切だと改めて実感した。日々の資料で見る「生活に困窮する人」は実際にはそんな言葉で大きく一括りにするには無理がある程に多様性を持っていたし、そこには「人生」という大きな背景が言葉を交わさずとも伝わってくる様だった。今回の経験は自身にとって大きな経験になった。私の人生に一つの新しい視点が出来たような感覚になった。

長雨さん

今回初めて参加させていただきました。はじめに清野さんからホームレス問題の過去と現状について、コロナとの関わりやハウジングファーストというキーワードを通して話を聞けて、勉強になりました。今後も自分なりに貧困の問題などを学んでいきたいという思いが強くなりました。

それから実際に汗を流して、衣服の仕分けを分担して行いました。こうした地道な作業の積み重ねが、支援へと結びつくのだと実感しました。

それから現地での炊き出しへ。自分は整理・誘導係として列を回りながらごみ回収などを行いました。そして何より集まった人の多さに驚きました。困窮というものが、その不自由を感じないで生きてきた身には感じ取りにくいこと、そしてこうしてその現実を直視することの大切さを思い知りました。

その中でも常連のような方たちが色々な人と話していたりするのを見かけたりして、生活や暮らしについて考えさせられました。歩きながらそれぞれが抱えている心のありようが、実際に話すことは少なかったのですがなんとなく感じ取れて、その一つ一つの重みに心が張り詰めるような感覚がしました。そうした方達が物質的にも精神的にも充足するために、自分ができることはないだろうか、そうした問いを抱えてこれからも様々な活動に参加していきたいと感じました。

この記事を書いた人

はっぴぃメーカー

TENOHASIではスタッフのことを「はっぴいメーカー」と呼んできました。このアカウントではスタッフによる「活動報告」を投稿します。