9月24日 炊き出しボランティア日記

今回、初めてボランティアに参加させていただきました。
現在、大学でホームレス問題や生活困窮者支援などについて学んでおり、講義を受けたり文献を読んだりしているだけでは支援を必要とする方々の生活の実態や支援の現場の様子がわからないと感じていました。そんな中TENOHASIさんの活動を知り、ぜひ自分もボランティアを経験してみたいと思い参加を希望しました。
当日は、はじめに事務局長の清野さんからホームレス問題の現状とTENOHASIさんの活動の歴史、現在の取り組みについてレクチャーを受けました。炊き出しに訪れる人の数は、これまではさまざまな政策や支援の効果もあり減少傾向にあったが、コロナ禍で収入が大きく減少した人、職や住まいを失った人が続出したことで増加に転じたという話を伺い、支援の必要性が高まっていることがわかりました。
また、衝撃的だったのは、ホームレスの方が生活保護申請を行った際、ひとつのフロアで数十人が眠るような宿泊所を紹介され、そこでの生活のストレスから路上に戻るケースが少なくないというお話です。セーフティネットであるはずの生活保護が機能していないことを残念に思うと同時に、TENOHASIさんも参加しているハウジングファーストの取り組みが非常に重要だと感じました。
レクチャーの後は公園へ移動し、炊き出しボランティアに参加しました。移動中に雨が強くなり、パンやお弁当の袋詰めは雨の中の作業でした。そのためイレギュラーな動きが多かったとのことでしたが、ボランティアの方々ひとりひとりが積極的に動いており、作業を分担しながらどんどん準備が進んでいきました。同時に、強い雨の中炊き出し開始を待つ方々が傘をさして並んでいる様子も目に入り、強く印象に残りました。
配布を始める頃には雨は止んでおり、「こんばんは」「お疲れ様です」など声をかけながらお渡ししました。その際実感したのは、レクチャーでお聞きした通りの女性や若い世代の方々の多さ、そして並んでいる方々全体の人数の多さです。池袋周辺だけでもこれだけたくさんの方々が苦しい生活を強いられているのであれば日本全体ではいったいどれだけの人数になるのだろう、そうした方々全員に支援を届けることはできるのだろうかと考えさせられました。
たくさんのことを学んだ一日でした。今後も継続的に参加しながら、自分にはどのような支援ができるのか考えていきたいと思います。
今回はボランティアに参加させていただき、ありがとうございました。
ボランティア.I

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