11月27日 炊き出しボランティア日記

私は今回の炊き出しで、とてもフレンドリーな3人のホームレスの方と出会いました。お話をさせて頂くなかで、その方々から若い頃の話や普段何をして過ごしているか、また真冬の夜を過ごす厳しさについて教えて頂きました。また、いちボランティアの私に興味を持って下さり、冗談を交えながら、趣味などを質問して下さいました。私はその時【ボランティアと支援を受ける側】という関係から、【人と人としての交流】が出来たと感じ、大変嬉しかったです。


一見、『ホームレス支援活動』と聞くととても崇高で、支援力がある特別な人が行うイメージがあると思います。もちろん、様々な知識を持ち、支援力がある方もたくさんいますが、私の場合は違います。私は極端に意識が高いわけでも、何か特別な知識を持っているわけでもありません。むしろ、私が行っていることは、知識も支援力もなくてもできる、とてもシンプルな事です。


私はホームレスの方を支援しているのではなく、むしろ私が、ホームレスの方と出会い交流し、またTENOHASIのスタッフ・ボランティアの方と同じ目標を持ち連携するという、現代社会において失われつつある人と人とのつながりを通して、励まされ、希望をもらっていると参加する度に感じます。
ですので、もし興味があるけれど、自分には力がないから出来ないと思いとどまってる方がいらっしゃれば、是非一度いらっしゃり、現場を感じて頂けたら嬉しいです。


今回、初めて生活相談の見学をさせて頂きました。ホームレスや生活困窮者と聞くと多くの方は年配の男性をイメージすると思います。また、その様な状況に至るのは努力が足りなかったなど自己責任と考え、自分とは関係ない世界の話だと思う方もいると思います。しかし、実際に生活相談に来る方は、老若男女問わず、またコロナになり仕事がなくなった方や、病気で働けなくなった方など、決して自己責任とは言えず、また自分とは無縁の話と言えない方ばかりです。少しの躓きをきっかけに、誰にでも貧困に陥るリスクがあるのが今の社会なのだと感じます。私がこの事を感じられたのは、TENOHASIに参加したからです。ネットは世界を狭くするという考えがありますが、本当にその通りだと思います。私はTENOHASIに参加するまで、貧困やホームレス問題をネットで調べ分かった気になっていましたが、実際には知らないことばかりでした。
私もまだまだボランティア経験は浅く、分からないこと・気づけていない事ばかりですが、もしホームレスや貧困問題に興味がある方がいましたら一緒にボランティアをし、気付きや考えを共にシェアさせて頂けたら嬉しいです。ボランティアY

この記事を書いた人

blog_before2023