10月9日 炊き出しボランティア日記

今回初めてTENOHASIのボランティアに参加させていただきました。参加させて頂いた動機は、今年の4月より新社会人になり、仕事上様々なバックグラウンドの方と関わらせて頂く中で、より貧困問題やホームレス問題、精神・知的障がいの方の支援の現状を知らなければならないと感じたからです。現場を知るためにもと思い、森川先生の著書『漂流老人 ホームレス社会』を読ませて頂いた際、「答えは現場にある」というフレーズを読み、是非私もホームレス支援に参加、現場で学ばせていただきたい思い参加しました。


ボランティア当日は、最初に事務局長の清野さんからホームレス問題の現状とTENOHASIの概要に関して説明を受けました。ホームレス問題に関して何冊も本を読んでいたので、なんとなく分かっているつもりでしたが、実際に現場にいる方から、生の声を聞く事は本を読むだけでは分からない、様々な事を感じ、そして学びました。

レクチャー終了後は公園へ移動し、炊き出しボランティアに参加しました。お渡しするものを準備して、18時より配布にしました。最初、失礼なことをしてしまったらどうしよう。などと思い、なんと声をかけて渡せばいいのかすら分からず、とても緊張してしまいました。先輩ボランティアの方に相談すると、普通の声かけで大丈夫だよ。と言って頂き、その時に、自分はホームレスの方を自分とは異質の何か特別な存在として見てしまっていたなと感じました。

炊き出しの列には老若男女問わず多くの方が並んでいらっしゃり、改めて貧困問題は誰にでも起こりうる、身近な問題であるのだと感じました。
最後に、私が清野さんからレクチャーを受ける中で、特に感銘を受けたTENOHASHIが大切にしている3つの考えを紹介して終わりにさせて頂きます。
・その人の尊厳を守る。
・その人の意思決定を尊重する。
・その人の力を無条件に信じる。

今後も、この考えを常に胸に刻み、微力ながらではありますが参加させて頂きたいと思っています。
今回はボランティアに参加させていただきありがとうございました。    ボランティア.Y

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