12/14(土)炊き出しボランティア日記

先日、東京池袋で『 TENOHASI てのはし』の活動に参加してきました。

『てのはし』は 2003年から16年間池袋を中心に、孤立無援の路上生活の方々を、多くのボランティアの方々による炊き出しと夜回り 医療生活相談 等で 路上生活の方々とのコミュニケーションをはかり 路上脱出 そして社会復帰へと 繋げてきました。

ピアノの生徒のジローさんは 2011年の大震災から頻繁に東北へ出掛けて てのはしへのボランティア活動も その年の暮からはじまったと

ジローさんの案内で2年程前 世田谷教会での東北支援のイベントに参加しました。そこは なんて言ったらよいのか極めて 美しい気配が淡々と流れていました。世田谷教会の佇まいもステキだったけれどボラ活動の皆さんの心の在り方が 何より清々しいからだと感じました。その時から ボラ活動に興味が湧いたのだと思います。

そして つい先日のコトてのはしに参加して ボランティアの皆さんは 中学生から 団塊の世代あたりまで幅広く参加なさっていました。

ジローさんのボラ仲間 オキクハン、カッパさん、カッパさんの奥さんてのはし代表の清野さん、淡々と 無駄のない動きで お喋りもありつつ どこか愉しげに次々と 野菜を切り 巨大なお釜でご飯を炊き 寸胴鍋で野菜スープを作っていました。私は初めてのコトで ただただ夢中で 手足を動かしていました。

↑炊飯の準備中

そして 夕方から池袋の公園に移動して 熱々の具沢山の丼を 集った大勢の路上生活の皆さんに 配りました。清野さんが仰っていた通り皆さん 綺麗な身なりで その辺を歩いていても 他の方と区別出来ず全く路上生活とは 気付かない風情 知的な雰囲気のステキな方も一瞬の印象ですが 多く見かけました。

気付けば午前11時前からずっと 暗くなるまで ほぼ 立ちっぱなしでした。あー もっと着込んで来るんだったそしてある種言葉にならない複雑な想いと感動と寒さに震えながら 解放されたのが夜7時半頃暗い公園から 大通りに出れば ソコは大都会の別世界でした。どちらが現世なのか…足早に歩きつつ目眩がしそうでした。

他人のために身体を使い 時間を使うヒトを 世田谷教会の時以来 大勢目の当たりにして日本を動かしている輩達の 腐敗し切ったニュースが当たり前のように続く中、その世界のなんと美しいコトか‥色々思い出せば 胸がまた熱くなります。

なんの関係もない他人のために 静かに黙って身体を 貴重な時間を使うヒトを 私は圧倒的に敬い愛します。

先日 中村哲さんが亡くなられてとてもショックでした。中村さんはボランティア精神の極まったところに独りでおられたと思います。10年程前だと思うのですがその活動を知った時感動と同時に現場で亡くなられてしまうのではと 何故か強く感じたことを覚えています。その通りになってしまったコトがとてもショックで‥

ボランティア活動をするヒトは きっと自分より他人を尊重する性癖です。私はそこまで到底出来ないけれど そうしてしまうコトがわかる気がするのです

今後 ジローさんやお仲間に色々教えていただきながらてのはしさんに また時間を見つけて参加したいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。

(Arico)

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