はじめての参加は1月
てのはしに初めて参加したのは今年の1月、公園からの参加でした。眼鏡をかけた優しそうなお兄さんに一通りの流れを説明をしていただき、どこの配置につくか挙手をします。自分は看板持ちになり、一緒に看板持ちだった方とお話をさせていただき、その日の活動は終わりました。やはり一回行っただけでは何もわからない、というのが正直な感想でした。きっと16時半からくる初めての方はよくわからないまま始まって終わってしまっているのではないか、と。もし、てのはしに参加してみようと考えている方がいれば、是非、朝11時からの調理から来てほしい、それが自分の率直な想いです。
調理はとても楽しいです。最初は、知らない人だらけで緊張するかもしれませんが、調理初参加の方は毎回いますし、大学生、社会人、主婦、高齢者等、老若男女様々な方がいらっしゃいます。普段は、同じ大学の学生しか話す機会はないですが、ここでは様々な環境、世代の方と話せてとても楽しいです。
野菜の浅漬け作りの合間に、ビデオ視聴
10月23日は、シャルマホールディングスというインド食品の輸入販売やITコンサルティングなどをされている会社がカレーを作ってくださったので、調理ではご飯とカレーに添える浅漬けを作りました。
私は、調理前半はひたすら人参とキャベツを切っていました。普段は実家暮らしなので包丁を握る機会はあまり無いのですが、調理から来るようになって徐々に包丁が上達してるかも…なんて思ったりもしています。調理ができる男子の方がいいよ、なんて発破をかけられたりもして、自分ももっと頑張ろうかな、なんて思ったり(笑)。
調理後半は、初参加の方々と共に、夜に路上で生活されている方々がいる場所を巡回して、おにぎりを配る活動を行っている団体のビデオを視聴しました(『「ホームレス」と出会う子どもたち』)。路上で暮らしている方の生活や、実際に子供たちがおにぎりを配る様子、会話をしている様子がリアルに映し出されていて非常に興味深かったです。路上で暮らしている方に対するマイナスなイメージを変えるためには、ビデオのように触れてみて、話を聞いてみて、相手のことを知ることが大事だと、改めて実感しました。路上で暮らす厳しい生活を知ることによって、どうすればこの人たちが笑顔になれるのかなって考えることもできると思います。このように考えるきっかけが、もっとあればいいなぁなんて思ったりもしました。
公園に移動し衣料配布
調理が終われば、公園に移動し、配食を行います。今回は配食前に行われる衣類の配布にも参加し、衣類配布に並ばれた方に「ズボンはある?」というようなことを聞かれ、コミュニケーションをとることができました。また、初参加の方が動揺することなく、一生懸命衣類をたたみ、皆さんの要望に応え衣類を手渡ししている様子をみて感動しました。
衣料の配布後、てのはしの夜回り・炊き出し・タバコと健康等のお知らせが載っているチラシを並ばれている方々に配りました。8~9割の方がもらってくださり、配食を待って並んでいる方々にとっては、中身を読んでくれるグッドタイミングなのかな、とも思いました。是非とも、時々これからも皆さんにとって役立つ情報を載せて配れたらいいのではないかと思います。
本格カレー配食後、片付けへ
待ちに待った配食の時、自分が作った浅漬けはとても細く切られていて、味もしっかりついて、とてもおいしかったです。カレーも本格的で、マンゴーラッシーも甘くてとても美味しかったです。私は夕飯がなかったため、カレーの後ふりかけご飯をおかわりしました。お陰様で夕飯代が浮きました(笑)。
配食後は調理場に戻り片づけを行います。今日は自分のほかにも立教大学・東洋大学から8名程の学生が片づけに参加してくれました。ゼミの話を聞いたりして、とても面白かったです。ゼミ活動がきっかけとなって、これからも調理から来てくれる学生がいたら嬉しいです。
23日に炊き出しに参加してみて「休むっていうのは、身体を安静にしておくことではなく、好きなことをするってことなんだよ」という参加者の言葉が印象的でした。自分も、時間を忘れて気づけば空が暗くなっている、そんな自由気ままな楽しい週末を過ごせたのではないかと思っています。(O)