TENOHASIの炊き出しにかかわって、もうすぐ5年。
新しく参加された方に、「どうしてはじめられたのですか」と聞かれ、思い返してみました。
東日本大震災がきっかけでした。当時、かかわっていた雑誌で、編集委員の方から「震災で家をなくした人はまさしく『ホームレス』だが、私たちの身近に前からいた『ホームレス』の人たちを放っておいてはいないか」というような指摘がありました。たしかに、駅や街中で「ホームレス」を見かけても見ないことにしていたと気付かされ、意識したとき、ちょうど友人を介してKさんと知り合い、TENOHASIを知りました。
それから娘と参加するようになり、仕事やもろもろ忙しい時は手伝えませんが、無理せず長くをモットーに続けています。設立当初からかかわっている人、初参加の人、老若男女いろいろなボランティアさんがいて、食材もいろいろ、一回一回ちがって、正直大変な時もありますが、それでもしばらく参加できないとムズムズします。いまや、自分にとって、居場所の一つになっている気がします。
さて、前回から調理場のもろもろの配置が変わり、あたふたと動線ばかりが長くなる中高年の私。あれがない、これはどうする? と指示代名詞がむなしくこだまするばかり…。20名強のボランティアが力を合わせて、今日の炊き出しもなんとか出来上がりました。いつまでお役にたてるのか不安ではありますが、自分なりのかかわり方で続けていけたらいいなぁと思っています。(T)